Seamのバイジェクションと一般的なDIの違い

私は長いことSpringで開発してきたので、Seamの@Inや@Outを使ったバイジェクションという考え方に慣れるのが大変でした。
SpringやSeasar2などの一般的なDIとSeamのバイジェクションに違いについては以下の2点が重要だと思います。

1.普通のDIと違いバイジェクションは動的

通常DIはコンテナーの起動時に静的に行われますが、Seamの場合インターセプターによりメソッド呼び出しの都度実行されます。そのため、Proxyなどの手法によらず、さまざまなスコープのコンポーネントを連携させることができます。

2.DIの対象はコンポーネントだけでなくコンテキスト中の任意の値が対象となる

ここが最初は理解しにくいポイントでしたが、Seamの@Inや@Outは@Nameをつけたコンポーネントだけでなく、Stringやintなどの値を含めてコンテキスト中の任意の値が対象になります。つまり、通常HttpServletRequestやSpringMVCのモデルマップの中には任意の値を格納させますが、これがコンポーネントのフィールドにインジェクションされるようなイメージです。
なお、CDIではプロデューサーメソッドによって2の要素は多分に残っていますが、1の要素はProxyに基づく、従来のSpringの方式に近くなっています。
結局このバイジェクションのモデルはSeam2.xまででおしまいということでしょうか?