Javaエンジニア必携の「プログラミングGroovy」を献本していただきました

昨日、ポストを確認したところ、執筆陣の皆さんより、献本として送っていただきましたプログラミングGroovyが届いていました。

プログラミングGROOVY

プログラミングGROOVY

私の人生で初の「献本」であったということもありますが、本当に出版を心待ちにしていた本であったので届いていたのをみつけたときは、(まったく季節外れな表現ですが)子供のころにサンタさんからプレゼントが届いていたのを見つけた時と同じような感動を覚えました。私は「Groovyおじさん」と呼ばれてもよい年齢なのですが、新しい技術書が届いた時のわくわく感というものは常にありますね。でも、出版から一足早く「献本」を受け取るというのは生まれて初めての感覚でした。ほんとうに、ありがとうございました。
そして、この本*1に対して、最初に感じた印象は「想像していたよりもずっとコンパクトな本だな」というものでした。一般的にプログラミング言語を解説する書籍は、入門書であってもそれなりのサイズとページ数があるのが普通なのですが、この本はいわゆる単行本サイズで、電車の中でも本当に気軽に鞄にいれて持ち運べるサイズです。しかし、内容が薄いかといえば全然そんなことはなく、今までそれなりにGroovyを勉強して使ってきた私が読んでも十分に読み応えのある内容が詰まっていました。
この時に出た感想は以下の通りです。
そうしたら、さっそく関谷さん(id:ksky、@kazuchika)より、
というコメントが返ってきました。なるほど、そうですね。確かにまったく未知の言語を勉強するというわくわく感は感じられないかもしれませんが、GroovyというのはJavaプログラマーにとっては、自分の「母国語」がいつの間にか最強のツールに生まれ変わっていたといった感じのする言語です。一から文法を暗記し直さなくても、差分を効率よく復習していきなり便利なプログラムを書けるようになるといったところがあります。
この本はそのようなGroovyの特性を最大限に活用し、Javaプログラマーならだれでも知っているような内容はあえてバッサリと省略されています。そのかわり、

など、JGGUGの勉強会などで紹介されるGroovyのエッセンスがわずか320ページの中に凝集されています。基本的にはどこの章から読んでも良い感じですし、時間がなければ、まず、3章までを読み、あとは興味のあるところから読むというスタイルでも役に立つと思います。
今回、献本いただいたからというわけではありませんが(普段お世辞を言うことは苦手なので)表紙に書いてある通りJavaエンジニア必携の良書だと思います。「Pragmatic Groovy for Java Programmers」「Groovy distilled」的な感じで英訳したら世界中で売れるのではないかと思われる出来です。
逆に、まったくJavaのコードを書いたことのない人だと、いきなり本書を学習するのは難しいかもしれません。あと、一つ難点をあえて挙げるとすれば、多少フォントが小さ目(特にサンプルプログラム)なところはあるかもしれません。
普段業務でJavaを使っている人であれば、本書を学習することによって最短で、実用的に、仕事でGroovyを活用できるGroovy使いになることが可能だと思います。つまり、業務ロジックの記述を簡易化したり、ビルドツールとして活用したり、単体試験のツールとして利用するといったことがすぐにできるようになるでしょう。値段の価値が十分にある本で、すべてのJavaプログラマーにお勧めします。

*1:表紙になぜかペンギンのマークが書かれているので、早速ペンギン本という通称も広まっているらしい。なぜペンギンなのかは今のところ不明。Dukeと関連があるという説もある。