IT業界

日本のユーザー企業は忍者のようなプログラマーをもっと登用して重用すべきでは

あの記事から一年、ひがやすを氏が以下のエントリーで、プログラマーとして、新しいサービスを作ることの難しさについて書かれています。 僕と君とSIerの生きる道 - yvsu pron. yas 確かに私自身は、サービスを作る側に回った(まだISIDにいるけど、ベンチャ…

ソフトウェア技術者軽視のシステム開発を続けるのはもう限界かもしれない

つい先日、富士通がグループで抱える3万人ものSEを再教育して、職務転換を行う計画であるというニュースを知りました。 富士通の3万人SE職務転換大作戦は成功するのか? - GoTheDistance 一つのシステムを複数の企業などが利用するクラウドサービスがこのま…

開発コストや技術リスクを考えない「上流設計」がシステムの複雑化と大規模な障害の原因となっているのでは?

皆さん、明けましておめでとうございます。昨年の後半は私自身SI業界からWeb業界へ転職したことなど仕事環境の変化があり、ブログの更新頻度も鈍りがちになってしまっていましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、ちょうど、一年前のお正月…

転職して感じたウォーターフォール文化とアジャイル文化の違いについて

今月から新しい会社に転職して、あっという間に半月が過ぎてしまいました。いろいろな会社の規則や、開発環境、フレームワーク、仕事の進め方など、とにかくたくさんのことを短期間で詰め込む必要があり、もともと想定していたことではありますが自分として…

すでに定年を過ぎていますが、Amazonで引き続き達人プログラマーを目指すことになりました。

このたび9月末日をもってオージス総研を退職し、10月よりアマゾンジャパン株式会社に入社しました。今後はSoftware Development Engineerとして、日本をはじめ世界各国のAmazonのモバイルWebアプリケーションの開発を担当することになる予定です。 およそ7年…

SIerにはコード記述の自動化からビルド・デリバリの自動化へのトレンドの変化を理解してほしい

ちょっと前にTogetterで作成したまとめに対して大きな反響をいただきました。 SIerは自動化する対象が違っているのでは? - Togetter これは、私がContinuous Delivery: Reliable Software Releases through Build, Test, and Deployment Automation (Addiso…

オラクルさんのWeblogicセミナーでJava EEについてディスカッションしてきました

前回の記事で予告させていただいたとおり、本日、WebLogic & Java EE 活用セミナーの最終セッションの座談会にパネラーとして登壇させていただきました。今回、このような機会を与えていただいたオラクルさんの関係者の皆様、また、セミナーに参加された皆様…

汎用のフレームワークがあれば業務アプリ実装にオブジェクト指向は不要という考え方は適切でないと思う

前回のエントリいまさらですが、職業Javaプログラマーなら理解しておいてほしい「継承」の意味についてのブクマのコメントで、 すごく今さら感がw 最近の開発はフレームワーク使うことが多いようだから知らなくても作れちゃうと思ってたけど違うのかなあ。 …

Javaプログラミング能力認定試験の問題がかなり改善されていました

以前、本ブログでJavaプログラミング能力認定試験の1級のサンプルプログラムがあまりにも旧態依然とした設計でひどいという指摘をさせていただきました。 SI業界(日本)のJavaプログラマーにはオブジェクト指向より忍耐力が求められている? - 達人プログラ…

こだわりのある職人プログラマーほど、無駄なコードを少なくしたいものという事実を理解してほしい

ちょっと興味深いエントリが目に留まりました。「プログラミングへのこだわり」を方向づける: 設計者の発言基本的に、この方自身もプログラマーや開発者をされているようですし、他のエントリを読んでも「プログラマーの地位向上をすべき」ということで、私…

JavaEE標準の進化から最近の業務アプリケーション開発手法の変遷について考える

昨日まとめの記事EJBコンテナが分散コンポーネントモデルから軽量なDIコンテナに変化してきた歴史を振り返る - 達人プログラマーを目指してを書いてみて、この10年間でエンタープライズJava開発の生産性がいかに向上してきたということをあらためて思い出し…

IT業界における「技術力」の意味するものは、日進月歩の勢いで変化しているということを理解してほしい

前回のエントリー日本のSI業界でこそ、専門の技術者の必要性がもっと見直されるべきではないのか? - 達人プログラマーを目指してで、「技術の専門家」という言葉を用いたのですが、人によってこの言葉に対してイメージするものが結構違うのではないかと思い…

日本のSI業界でこそ、専門の技術者の必要性がもっと見直されるべきではないのか?

Twitterでフォローさせていただいている@chok12jaさんのつぶやき window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; …

まだそれを考える段階でないかもしれないが、巨大地震に遭ってSI業界は今後どうなるのだろうか?

日本列島を突然東北地方太平洋沖地震(東日本巨大地震、東北関東大震災)が襲いました。このような時期に、今回の地震に関してブログエントリを書くことは畏れ多いこと、不謹慎なことと感じられるかたもいらっしゃる思いますし、しばらくブログを書くのもお…

SI業界の改革には責任者に対するショック療法が有効かもしれない

私の直属の上司ではないのですが、会社の大先輩がインドに1ヶ月程滞在し、現地のSIerの開発現場を視察してきました。現地での研修を提供している会社は、あのデータさんの子会社になっているみたいです。 http://www.vertexsoft.co.jp/services/learning-in-…

クラウドが昔ながらのSIerの仕事を奪うようになってきてはいるけれど

Salesforceといえば、ちょうど最近行われたSalesforce Developers | Developer Eventsというイベントに参加された方もSI業界では多くいらっしゃるのではないかと思います。私はそのイベントには参加していませんでしたが、先日会社でSalesforceのSE*1の方か…

日本では職業上専門家たるプログラマーという地位が確立されていない?

ずっと前に読んだことがあるのですが、金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント作者: ロバートキヨサキ,白根美保子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/06/27メディア: 単行本購入: 23人 クリック: 601回この商品を含むブログ (142件) を見るという…

英語コンプレックスを持つプログラマーの弱音

想像以上にガラパゴス化した日本のIT業界?に対して ありがちな英語コンプレックス。 というコメントをいただいたことで、私は英語コンプレックスが非常に強いということをあらためて思い出しました。英語は全然平気だという方も中にはいらっしゃるかもしれ…

想像以上にガラパゴス化した日本のIT業界?

出版されている技術書のタイトルやネット上での情報を元に、なんとなくシステム開発で使われる技術が国によって差があるように感じるということを、これまでいろいろな記事で書いてきたのですが、はたして実際のところはどうなのでしょうか?300年前なら、Ma…

Groovy言語とAspectJの人気が今ひとつな本当の理由

先日DevLOVEの主催するぐるぐるGroovyという勉強会に参加してきました。 1月24日 DevLOVE ぐるぐるGroovy -Easy Going Groovy-(東京都) Groovy言語については、構文がJava言語に非常に近い上に、Javaの既存ライブラリーとの相互運用性も高く、さらに、Java言…

自分は恵まれた環境で仕事をさせてもらっていることに感謝しなくてはいけないと思う

私の会社は一般的なSIerと比べてどちらかというと技術力を売りにしている会社だと思いますが、その中でも、現在はアーキテクトチームと呼ばれる部署で働いています。そういうこともあって、自分の周りには40歳過ぎてもプログラミングしているような人もたく…

エンタープライズ開発者が負け組として軽蔑される日本のSI業界って

本ブログの記事に対して多くの皆さんからいただいた意見を総合すると、技術力のあるトッププログラマーにとって現状の日本のSI業界での仕事というのは、働き甲斐のない、魅力の少ない仕事として認識されているという残念な事実を思い知らされます。 オブジェ…

今のSI業界もリファクタリング可能だと思います

SIという用語を聞いてイメージするもの 業界の現状を考えると理解できることではありますが、SI業界やSIerという言葉に対して、極端に悪いイメージを抱く人が多いようです。SEやPGなどの用語もそうですが、立場によって用語からイメージするものが大きく違っ…

やはり、私は今後もSI業界で達人プログラマーを目指したい

SI業界(日本)のJavaプログラマーにはオブジェクト指向より忍耐力が求められている?に対して、実に多くの方々からコメントやトラックバックをいただきました。中でも、id:higayasuoさんのSI業界からはさっさと抜けだしたほうがいいの記事は、私としては非…

あの認定試験問題の品質をSI業界の代表的なプログラム品質と考えることの是非

SI業界(日本)のJavaプログラマーにはオブジェクト指向より忍耐力が求められている?に対して、既に何人かの方々から 単に駄目試験だってだけなのでは。 これ確かにヒドイけどこんな資格試験の内容ひとつで業界全体を語られても のようなご指摘をいただきま…

SI業界(日本)のJavaプログラマーにはオブジェクト指向より忍耐力が求められている?

私自身は10年以上も前(JDK1.1の頃)にSJC-Pの認定を取って以来、Javaプログラミング関連の認定試験は受けていないのですが、昨日たまたまネットを検索して、SJC-Pとは別にJavaプログラミング能力認定試験という試験が存在していることを知りました。結構メ…

きのこ本のアーキテクト版

すべてのプログラマーに読んでもらいたい本で紹介した「きのこ本」があまりにも良かったので、同シリーズのアーキテクト向けの姉妹書としてソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと作者: 鈴木雄介,Richard Monson-Haefel,長尾高弘出版社/メーカー: オラ…

私は「自分の職業はSEです」と名乗るのがちょっと恥ずかしい

ITproの記事に以下のようなものがありました。 「SE」は和製英語にあらず | 日経 xTECH(クロステック) その記事ではSystems Engineerという職業はアメリカでも存在するから和製英語と呼ぶのは間違っていると主張しています。確かに、Systems Engineerとい…

グルーポンのおせち事件を受けてSI業界が本当に教訓とすべきこと

共同購入サイトのグルーポンでバードカフェというお店が販売したおせちの話題がネットで大いに盛り上がっています。 痛いニュース(ノ∀`) : グルーポンの割引で買ったおせち料理が酷すぎると話題に - ライブドアブログ 痛いニュース(ノ∀`) : グルーポンおせち騒…

SIerが優秀なPG(エンジニア)を積極的に採用する社会を想像してみる

もしSIerがまともなエンジニアリングの会社だったとしたらどんな仕事が考えられるか?でSIerがITゼネコンでなくてエンジニアリングの会社だったらということを書きましたが、ここではもっと踏み込んで「SIerが優秀なスーパーPGを高給で積極的に採用する社会…